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茶事に学ぶ用の美と究極の片付け

茶道は、理にかなった導線の美学です。

茶事に参加するだけでなく
茶事を準備することで
用の美、おもてなしを学んでいます🍵

実家の片付けコンサルタントの百武美和です。

2/11は東藪内流お家元の茶室「円相」でお茶会でした。

3日前には、お道具を準備しました。
納戸から、数々の塗りものの器を出して洗い乾かしてスタンバイです。

お雛さまの飾りのような塗りの器が揃いました。

懐石料理の器を12人分用意しました。

この棚は、組み立て式で板と木軸でフラットに収納。

年、2-3回の茶事の為、普段は、コンパクトに仕舞われています。まさに先人の知恵です。

懐石料理はプロの料理人、東藪内流の同門の高木宗一郎氏

料理の哲人、道場六三郎氏の銀座「六三亭」で修行
今は糀谷の「和郷」という店を任されています。


茶会前日、私は家元の荷物持ちとして
材料の買い出しに行きました。


料理は素材選びから~デパ地下で
鮮度の良い旬の食材を選びました。
家元の献立決めに
季節感を大切にお客様を喜ばせる心を学びます。

新鮮な魚の美しさに目を奪われました。

魚は向こう付けにクロダイ

焼き物は、銀タラ、干し甘エビは八角に

ウド、海老根、菜の花、若芽、川海苔と

早春を彩る食材を求めました。

家元作の七賢棚でのお点前です。

例年2月に当流派の初釜があります。
今年は、先代のご逝去でお家元が喪中の為
初稽古として静かな茶事となりました。

向こう付けは、鯛ウド若芽の酢みそ添え
鴨肉、焼きネギ、こかぶ、柚子あんかけ

懐石料理でお腹を満たし
お茶をいただきたい絶妙なタイミングで
茶会となりました。
家元自ら美味しいお茶を立ててくださり
幸せに満たされました。


私は茶道は、まだまだ身につかず未熟です
最近やっと少しづつ、導線をたどる美しさとか
手順の意味などに気づくようになりました。

お片付けも同じです。
行って帰ってくる~
戻すことを考えた
無駄のない導線が大切です。

茶道もお片付けも
まだまだ修行を続けたいと思っています。

皆さまのお役にしっかり立てますように!

今日は、明日より若く昨日より経験がある

まだまだ経験不足とか
もう齢だからなんて言うのはやめましょう♪
今日を大切にすることは
自分を大切にすること♡
この一瞬の時間は、いのちの一片です。

初釜に、今この時の一期一会をいつくしむ

2/11初釜のお茶会でした。
東藪内流茶道のお家元の横浜の教場で
朝からの雪もやみ、平成最後の初釜となりました。

家元が
「今日は、人生の中で一番経験を積んだ日です。
そしてこれからの人生の中で一番若い日です。」
と話されました。
一番パフォーマンスが良い!
今を逃さない心持ちで、生きてゆきたい。

日常から離れた空間で
こころに響くお話でした。


若いお弟子さんで、銀座の有名店で修行中の男性が懐石料理を作ってくださいました。戴くだけでなく、お料理を少しお手伝させていただき、出汁の取り方や、包丁さばきを間近で見ることができました。

懐石料理のあと、席入りしていよいよ茶会です。
お茶をたててくださる方の真っすぐなお気持ちが伝わる
深みのあるお濃茶をいただきました。


お正月にふさわしい金と銀の見事な楽茶碗です。

日常のくらしを大切にして
非日常に気づきをいただき日常にもどる

時計も指輪も外して
時のながれと自然の音を楽しむ茶会で
新しい自分に出会える気持ちがします
せわしない日常に戻っても
大切な時間のひとひらを
日々感じながら暮らしたいと思いました。

お茶会には行けなくても
カフェで一息ついてから
日常にもどって
日常をととのえる
そんなリセットが
時には必要かもしれません。